W編 高齢者支援展開論(高齢者介護総論)
● 高齢者介護総論T (T−197) 医
心・血管系の加齢変化 = 心・血管系の疾患に罹患しない限り心拍出量は低下しない
運動機能の低下 = 柔軟性、筋力、持久力が低下、関節可動域が狭くなる、反射運動が鈍く
感覚機能の低下 = 視力⇒低下、視野が狭くなる(白内障)、
聴覚⇒高音域が聞こえない(老人性難聴)
味・嗅覚⇒味覚が低下(食欲不振)嗅覚の低下(食事への無関心)
排尿機能異常 = 頻尿、残尿(排尿後すぐに尿意を催す)、
切迫性尿失禁(我慢のできない失禁)、
腹圧性尿失禁(咳、くしゃみなど腹圧がかかると失禁)、
前立腺肥大症による排尿困難、夜間頻尿
睡眠障害 = 入眠障害(寝つきが悪くなる)、夜間覚醒(何度も起きる)、睡眠時間が短い
性生殖機能 = 性活動は高齢者の心身機能に重大な影響を及ぼす、性能力の限界がきても精神的な性生活が存在する
精神機能 = 理解・認知力や集中力・意欲が低下し、適応力が小さくなる
せん妄 = 幻覚(特に幻視、幻聴)、状況誤認、大声で泣いたり、怒鳴ったり
高齢者では、夜間に起こしやすく「夜間せん妄」という、通常は一時的なもので、しばらくして正常に戻る
妄想 = 誤った考え方であるが、訂正が困難なものをいう。「被害妄想」「心気妄想」「嫉妬妄想」などがあり、高齢者では「被害妄想」が多い
抑うつ = うつ病までいかない抑うつ症状が高頻度で現れる
感情の低下 = 喜怒哀楽を示さない、楽しくない
悲哀気分 = 自分が悲しい、哀れだという気分
不安 = 落ち着きがなく、緊張している、いらいらして些細なことにも怒りやすい
記憶障害 = 高齢者に多くみられる精神障害症状の一種で、遠い過去の記憶はよく保たれているが、最近の出来事は忘れる、
軽度のものは加齢変化で許容できるが、重症はアルツハイマー型痴呆に出現
夜間行動 = 不眠が多く、夜間の不穏状態、夜間の徘徊を引き起こす
老人性痴呆 = 「脳の後天的な器質障害により一旦獲得された知能が、持続的かつ比較的
短期のうちに低下し、日常生活に支障をきたすもの」
アルツハイマー型痴呆と脳血管性痴呆で、老年期の痴呆の75〜80%
アルツハイマー型痴呆 = 70歳以上に好発、女性に多い、人格は早期より崩れる、
感情平板化、上機嫌、全般的痴呆、脳萎縮
脳血管性痴呆 = 50歳以降、男性に多い、人格は比較的良く保たれる、感情変わりやすく感情失禁、まだら痴呆、
初老期痴呆 = 初老期(50歳前後から65歳未満)、アルツハイマー型(早発型)、ピック病、脳血管障害、その他
器質的精神障害 = せん妄、アルツハイマー型痴呆、脳血管性痴呆、初老期痴呆(ピック病)
機能性精神障害 = 老年期幻覚妄想状態、老年期躁うつ病、老年期神経症、老年期人格障害
低栄養 = やせ、抵抗力の低下、低蛋白血症
水・電解質異常(特に脱水)= 反応が鈍い、意識レベル低下、電解質異常
呼吸不全 = 呼吸困難、喘鳴、咳、痰、胸部圧迫感、意識レベル低下、
骨折 = 運動の制限、寝たきり、廃用症候群、
転倒 = 外傷を受けやすい、骨折
寝たきり = 廃用症候群、痴呆が進行
廃用症候群 = 全身の組織、臓器を長期間活動させないことにより生じる萎縮、機能の低下
床ずれ(褥瘡)= 体重による圧迫が、腰や背中、足などの骨の突出部に持続的に加わること
できやすい人=寝返りのできない、動こうとしない、やせている、尿・便の失禁、末期状態
できやすいところ=肩甲骨、仙骨、尾骨、腸骨、大腿骨大転子
ショック = 急性末梢循環不全(血圧低下、脈拍微弱、冷汗、皮膚蒼白、乏尿)
高血圧症 = 収縮期血圧 160mmHg、拡張期血圧95oHg以上
バイタルサイン = 血圧、呼吸、体温、脈拍、心拍、意識レベル
正常血圧 = 最高血圧 120〜130mmHg、最低血圧 70〜80mmHg、脈圧
40〜50mmHg
高齢者の感染症 =
@はっきりした症状が出ないことが多い
A食欲不振、無動、失禁、意識障害など直接関係のない症状が前面に現れることが多い
B脱水症が主症状の場合もある C基礎疾患を持っていることが多いので症状が複雑化する
注意すべき感染症 =
@肺炎(高齢者では誤嚥性肺炎がある)
A褥瘡感染症(敗血症の原因となることがある)
BMRSA感染症(耐性ブドウ球菌用ペニシリンや第3世代セフェム系抗生物質が使用後に出現した)
機能障害(impairment) = 生物学的(心理的、生理的、身体的)な障害
能力障害(disability) = 機能障害による活動能力の制限や障害
社会的不利(handicap) = 機能障害、能力障害により個人に生じた不利
ROM = 関節可動域
MMT = 徒手筋力テスト(3・良・重力に抗して完全に運動できる)
QOL(Quality of life) = 生活の質
自動運動 = 患者が自分の力で行う随意運動
他動運動 = 患者が自分で十分な運動ができない場合、関節可動域の改善や拘縮の予防、筋力の維持・強化を目的として術者が行う動作
基本動作 = 寝た位置から起き上がり〜立ちあがって歩くまで
移乗動作 = ベッド⇔車椅子、車椅子⇔洋式便座などの乗り移り動作
ADL(activity of daily living) = (日常生活動作)
「ひとりの人間が独立して生活するために行う基本的なしかも各人ともに共通に毎日繰り返される一連の身体的動作群」・・食事、排泄、更衣、整容、入浴、起居移動の6動作
IADL(instrumental activity of daily
living) = 手段的日常生活動作
ADL+炊事・洗濯・掃除等の家事、買物、金銭管理、趣味活動、公共交通機関の利用、車の運転
薬剤性転倒 =睡眠剤、抗てんかん剤、抗精神病薬、抗パーキンソン剤、抗痙縮剤、降圧剤、利尿剤、糖尿病治療薬
食生活指針 =
@多様な食品で栄養バランス、
A日常の生活活動に見合ったエネルギー
B脂肪は量と質を考える、
C食塩はとりすぎない、
D心の触れ合う楽しい食生活
集団援助技術 = グループワーク
地域援助技術 = コミュニティワーク
地域組織化活動 = コミュニティ・オーガニゼーション(community
organization)
地域協同社会開発 = コミュニティ・ディベロップメント(community
development)
CBR(community based rehabilitation) = 地域リハビリテ−ション
ノーマライゼーション = 障害のある人も家庭や地域で通常の生活ができるようにする社会造り
グルタールアルデヒド = 最も優れた殺菌作用、刺激性のため人体には使用できない
塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼントニウム
=生体消毒薬として使用可、石けんと併用禁忌
在宅酸素療法指導管理 = HOT(home oxygen therapy)
在宅人工呼吸器指導管理 = HMV(home mechanical ventilation)
心肺蘇生のABC = Airway(気道確保)、Breathing(人工呼吸)、Circulation(体外心マッサージ)
3‐3‐9度方式 = 意識障害の評価法